コラム ペロニー病は陰茎が湾曲する病気|発症の原因と診断の流れ・治療法
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ペロニー病は陰茎が湾曲する病気|発症の原因と診断の流れ・治療法

  • 難病性ED

ペロニー病は陰茎が湾曲する病気|発症の原因と診断の流れ・治療法

ペロニー病は、陰茎が大きく曲がる疾患です。症状が表れる仕組みや検査手法、治療法を紹介します。デリケートな陰茎の悩みを抱え込んでいる方は、医療機関で適切な治療を受けましょう。

結婚願望があるものの、「陰茎が不自然に曲がっていて性交渉に支障が生じている」と悩んでいませんか。

勃起時の陰茎の大きな曲がりはペロニー病かもしれません。ペロニー病は、陰茎を大きく湾曲させるだけでなく、勃起時に痛みを感じたり、パートナーとの性交を困難にしたりします。

本記事では、ペロニー病の原因や、医療機関での検査方法・治療法を紹介します。少しでも早く症状を改善し、心置きなくパートナーと交際・結婚できるようにしましょう。

ペロニー病とは?

ペロニー病とは、勃起した際に陰茎が大きく曲がってしまう病気です。性器内の海綿体と呼ばれるスポンジ状の組織に、瘢痕(はんこん)組織ができることで生じます。瘢痕組織は硬いコラーゲン繊維の固まりであり、傷が治るプロセスでつくられる「傷あと」です。

ペロニー病を患った際に認められる代表的な症状や発生頻度について、詳しく解説します。

主な症状

ペロニー病になったときに見られる症状は、以下のとおりです。

  • 陰茎が硬直した際に大きく曲がる
  • 陰茎に硬いしこりができる
  • 勃起の際に痛みが起こる
  • 陰茎が短くなる
  • 勃起できなくなる

症状のなかでは、陰茎の湾曲が最も多く、次いで痛みが挙げられます。変形や痛みがひどいと、パートナーとの性交が難しくなるでしょう。海綿体に瘢痕組織が広がれば、ED(勃起障害)になる可能性もあります。

EDが長引き、パートナーとの性交ができない場合は、精神的な苦痛も生じかねません。早めに医療機関で治療を受けることで、精神的なストレスの軽減や、生活の質の改善が期待されます。

発生頻度

健康な日本人男性のペロニー病の有病率は0.6%との研究報告が見られ、欧米における7〜8%程度という値と比較して低いといえます。ドイツで実施された研究によると、40代以降の中高年で有病率が高まり、30代の発生頻度は約1%であるのに対し、60代では4%です。

年齢だけでなく血液型や血液透析の導入有無も、ペロニー病の発症のしやすさに影響する可能性があります。

東邦大学医学部の研究結果は以下のとおりで、O型は発生頻度が最も高いことが示されています。

血液型 ペロニー病以外の方(846名)の割合 ペロニー病の方(202名)の割合
O型 29.1% 37.6%
A型 37.9% 36.1%
B型 23.2% 14.9%
AB型 9.8% 11.4%

血液透析は、ペロニー病の発症率を高める要因です。

ペロニー病の原因

ペロニー病につながりえる主な原因は、以下のとおりです。

  • 陰茎内の炎症
  • 陰茎のケガ
  • 手術や生活習慣病・性感染症

遺伝との関わりもあり、家族にペロニー病の方がいる場合は発症リスクが高まります。

ペロニー病につながりやすい原因について、詳しく解説します。

陰茎内の炎症

陰茎内の炎症は、ペロニー病の主な原因の1つです。

何らかの原因で陰茎内の海綿体に炎症が生じると、体は修復しようとします。炎症が起こっている箇所で細胞が過剰にコラーゲンを生成することで、硬いしこりがつくられます。コラーゲンの過剰な分泌でできる固まりが瘢痕組織です。

瘢痕組織は拡大できないため、一部分にしこりができると正常な形で勃起できません。結果として、片方の海綿体だけが大きくなることで、湾曲しながら勃起します。海綿体全体に瘢痕組織が広がると、勃起で拡大できる部分がなくなるためEDにつながるでしょう。

陰茎のケガ

ペロニー病の主な原因の1つが、陰茎のケガです。

事故や激しいスポーツ、やけどなどで陰茎に負担がかかると、内部の組織が傷つくことがあります。傷ついた組織では炎症が起こるため、コラーゲンの生成による修復が進みます。最終的にはコラーゲンが過剰につくられ、傷あと周辺に瘢痕組織が形成されるでしょう。

無理な体勢で性交をした際にも、陰茎がケガをしやすいため注意してください。勃起した状態で異常に曲げたり、摩擦がかかったりすると陰茎への負荷が大きくかかり、組織が傷つきかねません。

手術や生活習慣病・性感染症

ペロニー病になる要因としては、手術歴や生活習慣病・性感染症の有無も挙げられます。

ペロニー病は、男性器の傷を治癒するプロセスでつくられる瘢痕組織により起こります。前立腺全摘術のような生殖器の手術を受けた場合は、陰茎の内部にダメージが加わるため傷あとができかねません。結果として、ペロニー病を発症する可能性があります。

細菌が侵入して起こる性感染症も、陰茎の炎症を引き起こす病気で、ペロニー病のリスクを高める要因となる場合があります。

以下の生活習慣病を患う方も、ペロニー病にかかりやすいので注意が必要です。

  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 脂質異常症

生活習慣病になると、血管に異常をきたし、陰茎への血流が滞る傾向があります。血流が悪い場所では、酸素や栄養が届きにくくなり、炎症・ケガの治癒が十分にできず、瘢痕組織が形成されやすいでしょう。

ペロニー病の診断方法

ペロニー病かどうかは、以下の検査で判断されるケースが多いといえます。

  • 問診・触診
  • 画像診断(超音波・MRI検査)
  • 勃起誘発検査

問診では、重症度や発見時期、パートナーとの性行為の可否、既往歴などを確認します。医師が患者さんの陰茎を触り、しこりの大きさや硬さなどを調べる触診も行われることが一般的です。

しこりの詳細な状態を調べる場合は、超音波検査やMRI検査などの画像診断も用いられます。必要に応じて、陰茎に薬剤を注射して勃起させ、どれくらい湾曲しているかを確認する「勃起誘発検査」も行われます。

ペロニー病の治療法

ペロニー病の主な治療法は、以下のとおりです。

  • 薬物療法
  • 低強度体外衝撃波療法
  • 手術

症状の進行度に応じて適切な治療法が選択されます。最初は侵襲の少ない薬物療法が行われ、効果が不十分な場合に手術が検討されます。

それぞれの治療法について詳しく解説するので、「ペロニー病を治したい」という方は参考にしてください。

薬物療法

ペロニー病の治療法の1つが薬物療法です。

コルヒチン・トラニラスト・ビタミンEなどの薬剤を患者さんが服用することで、瘢痕組織をつくられにくくします。症状の進行を抑制したい方に選択されるケースがあります。

ただし、内服薬による治療は、ほかの方法と比較して効果が低いとの指摘もあるため、注意してください。

内服薬による治療の効果が見られない場合は、陰茎への薬剤注射が行われるでしょう。コラゲナーゼ製剤やコルチコステロイドなどを注射すると、瘢痕組織が破壊され、症状が改善するケースがあります。多くの局所注射は、数週間に1回の頻度で行われます。

低強度体外衝撃波療法

低強度体外衝撃波療法も、ペロニー病の治療法です。陰茎に出力の低い衝撃波を照射して痛みの軽減を目指します。衝撃波が果たす役割は、組織の修復促進と、血流を増加させることによる炎症の減少です。

痛みの緩和とともにしこりの縮小が望めることに加え、患者さんの体にかかる負荷が手術と比べて少ないことがメリットとして挙げられます。ただし、陰茎の湾曲自体を治す効果は期待できない点を頭に入れておくことが重要です。

施術の頻度は1か月に4回ほどで、1回15~30分で終了します。

手術

薬物療法でペロニー病の症状が改善しない場合は、手術が選択肢となります。主な手術療法の種類は、縫縮術と移植術の2つです。

縫縮術は、陰茎の曲がっていない側を糸で縫って短くし、湾曲している部分をまっすぐに矯正する方法です。手術の難易度が比較的低く、移植術と比べて短時間で治療できる特徴があります。ただし、術後に陰茎が短くなる点には注意が必要です。

移植術は、湾曲した部分を取り除き、患者さん自身の皮膚や静脈を移植する方法です。陰茎が短くなりにくいメリットがある一方で、術後にEDが表れる可能性があります。

ペロニー病の手術は、数日間の入院が必要です。

当院で行なっているペロニー病の手術

当院では、性行為に支障がある場合にのみ、手術によるペロニー病の治療をしています。薬の服用や注射による治療は行なっていません。

保存的療法を希望している方は、半年間ビタミンEを服用し、経過観察をお願いいたします。症状が落ち着くかどうかを確認したうえで、当院へご来院いただき、手術についてともに検討しましょう。

当院の手術の特徴

当院で行う手術は、縫縮術と移植術です。ペロニー病による陰茎の曲がりを手術で矯正することで、痛みや性交障害の悩みを軽減できる可能性があります。

ただし、移植術は体への負担が大きく、保険適用外であるためほとんど行われていません。当院の手術は、「日帰り顕微鏡下陰茎湾曲症手術」と呼ぶ縫縮術が大半です。

当院の日帰り顕微鏡下陰茎湾曲症手術は、顕微鏡を使い、神経・血管をできる限り傷つけないよう行う点が特徴です。全身麻酔ではなく局所麻酔で済み、入院の必要がないため、生活への影響を抑えられます。

湾曲の方向が1種類ではなく、2種類以上ある場合は、複数箇所の執刀が行われます。

日帰り顕微鏡下陰茎湾曲症手術についてもっと詳しく知る

手術を受ける場合の流れ

当院でペロニー病の手術を受ける場合の流れは、以下のとおりです。

  1. 術前に症状の重症度を確認する
  2. 手術日に詳細な説明を受ける
  3. 手術が行われる
  4. 手術した日に帰宅する

術前には血管を拡張させる薬剤を陰茎に注射し、勃起した際の変形度合い・硬さ・長さなどをチェックします。外科的処置をしてもらう場合は、感染症の有無も確認することが必要です。

手術後は、傷口を1週間テープで保護し、2か月間は陰茎に包帯を巻いておきましょう。入浴や飲酒、性行為などの再開時期は、医師の指示に従うことが大切です。

費用

当院で行うペロニー病手術(日帰り顕微鏡下陰茎湾曲症手術)の費用は、処置する数によって以下のように異なります。

手術箇所 費用
1つ 660,000円
2つ 935,000円
3つ 1,155,000円
4つ 1,375,000円

ほかにも、初診の診察代として5,500円、術前検査や局所麻酔でそれぞれ22,000円、真皮移植には1箇所あたり440,000円が必要です。

診断書や証明書の発行が必要な方は、8,800円を用意しておいてください。英文での診断書・証明書の発行には、1ページあたり17,600円がかかります。

当院の日帰り顕微鏡下陰茎湾曲症手術は、自費診療です。公的保険が適用されない点には注意しましょう。

ペロニー病の手術をご希望の場合は当院へ

「ペロニー病の手術を受けたい」というご意向がある場合は、当院へのご来院をご検討ください。

軽度のペロニー病なら、薬物療法や低強度体外衝撃波療法のような保存的療法で症状を軽減できるケースがあります。しかし、性行為が困難なほど重度であれば、外科的処置が必要です。

当院では、泌尿器科領域に詳しく、手術の経験が豊富な医師が執刀します。デリケートな部分である陰茎に悩みを持つ方は、ぜひ一度当院へご相談ください。

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DOCTOR

医師のご紹介

銀座リプロ外科 院長 永尾 光一
一般社団法人日本精索静脈瘤協会 理事長
医療法人社団マイクロ会 理事長

銀座リプロ外科では年間800例を超える精索静脈瘤手術を行っております。中でも永尾光一医師はナガオメソッドにより20年以上、精索静脈瘤手術をしており、その手術数は10,000例程度となります。日本ではまだあまり知られていない診療が多いですが、より多くの患者様に気軽に相談していただければと思っております。

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